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苦手科目を克服した生徒 ⑤

前回のお話のつづき

 のみこみが良く、あまり教えなくても、難問でもスラスラ解いてしまう生徒と、時間をかけて丁寧に教えてもなかなか成績が上がらない生徒との違いは、能力の違いではなく生徒自身の自分に対する評価、つまり「気持ち」、心のありようが大きく関わっているのです。説明を受けている生徒の表情や様子を観察していて、このことに気付かされました。
 何度説明しても理解できない生徒は、例外なく「どうせやっても無理だ」という気持ちを抱いています。つまり自分に対する「否定的評価」です。それがバリアーとなって説明を無意識に拒絶します。理解できないのではなく、理解しようとしていない(理解することを始めからあきらめている)のです。理解していないのですから、問題を解くことはできません。したがって成績は低下します。苦手意識はより一層強いものになります。この悪循環を繰り返すのです。
 このような場合、教える側は繰り返し説明することで何とか理解させようとしがちですが、これは何度も説明を受けている自分を客観視することで本人の苦手意識を逆に強める結果となってしまう恐れがあります。
 自分に対する「否定的評価」は何の根拠もない勝手な思い込みにすぎません。

  <頭が悪いのではなく、頭が悪いと思っているだけなのです!>

 これが「肯定的評価」へと変わったとき、事態は一変します。それを可能にするのは

  <「自分もやればできる」という成功体験です。>

 この成功体験を一つずつ積み重ねていくことで自信が生まれ、説明もすっと入ってくるようになります。理解できたことで自分の力で問題を解けるようになり、当然成績上昇へとつながっていきます。この好循環を繰り返すことで、得意科目に転じることも十分可能なのです。
 
      
      どの生徒もきっかけひとつで変わる可能性を持っています。

      決して諦めないことです!
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